高市“総理”に暗雲? 総理指名選挙「野田代表にこだわらず玉木代表も有力な候補」 

山形キャスター:
そして野党の動きによっては、初の女性総理大臣の誕生に暗雲が立ち込めているかもしれません。

8日午前、立憲民主党の安住淳幹事長と国民民主党の榛葉賀津也幹事長が国会内で会談しました。

そこで総理指名選挙について安住幹事長は「野田代表にはこだわらず、玉木代表も有力な候補だ」と伝えたということです。立憲民主党の狙いはどこにあるのでしょうか?

岩田夏弥 政治部長:
1つは国民民主党が自民党に近づいているように見えるところを牽制する狙いもあるのですが、安住さん自身は「物価高対策」と「政治改革」の2本柱を立てて、早急にその結論を出すための内閣を野党3党を中心にやったらどうかという話をしています。

野党3党で責任を持って、自公政権が成り立たないのであれば自分たちが責任持ってやるべきだということを主張し始めているわけです。

期限を切ってやる。つまり、いつまでもダラダラやるのではなくて、まず「物価高対策」と「政治改革」をやろうということだけが合意できていて、そこだけをまずやる内閣と言っているので、そう考えると実現可能性もゼロではないと思います。

井上キャスター:
参議院選挙で自公政権にノーを突きつけたという結果を見れば、野党でまとまるというのは理にかなっている気がします。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
忘れてはいけないのは、連立の使い方が進化しています。海外でも「静かな連立」は結構あります。正式には表明しないけど、政策ごとに賛成・反対をする。基本合意はするといったことは海外では普通なので、日本もそういう段階に来たのかもしれませんね。

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〈プロフィール〉
岩田夏弥
TBS報道局政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など