一方、鹿児島で一番大きな施設は、1992年オープンの西原商会アリーナ。

当時としては画期的なアリーナでしたが、Bリーグプレミア、SVリーグのアリーナ要件のうち、座席数5000席は満たすものの、エンタメ設備を中心に多くの要件を満たしていません。

日本では2021年オープンの沖縄アリーナを皮切りに、各地に新アリーナが続々誕生していて、今後もおよそ10か所で計画が進んでいます。

西原商会アリーナを所有する鹿児島市は去年、昇格の要件を満たす改修に入る予定でしたが、工事の入札不調により延期。大型ビジョンや音響、照明、観客席の増設などを予定していて、来年夏ごろの改修着工を目指しています。

(鹿児島市スポーツ課 鳥丸禎一 課長)「全国的に見て新設は結構あるが、改修はあまり事例がない。(市民に)愛していただける、賑やかになる、また全国の参考になるような魅力ある改修になるように取り組んでいきたい」

一方、鹿児島県は、築60年以上の県体育館の老朽化が激しく、狭いこともあり、ドルフィンポート跡地に新しい総合体育館を計画中です。

事業費は488億円が見込まれていて、設計費はおよそ9億円。一方、県議会には計画見直しなどを求める100件を超える陳情が提出されましたが、全て不採択。新しい総合体育館は今のところ2032年に完成予定です。

(県スポーツ・コンベンションセンター整備課 西博夫 課長)「何年か待てば建設コストが落ち着くことは見込めない。むしろ今後も労務費は高騰していく。できるだけ早く整備することが望ましい」