太陽系を横断する星間彗星3I/ATLASをNASAの複数探査機が観測

NASAは日本時間の20日、太陽系を通過中の恒星間天体「3I/ATLAS」を捉えた新しい画像を複数公開しました。

「3I/ATLAS」は、太陽系外のはるか遠い宇宙から飛来する「恒星間天体」です。恒星間天体が確認されたのは観測史上3つ目です。

NASAなど世界の宇宙機関が、前例のない太陽系全体規模の観測ミッションを展開し、複数の探査機や望遠鏡を使って追跡しています。


太陽系外から高速で飛来した「3I/ATLAS」をめぐっては、一部で「異星人の宇宙船」や、「知的生命体の関与」について噂や憶測がありましたが、NASAは日本時間の20日朝に開いた会見で否定しました。

火星探査機が最接近画像を捉える

「3I/ATLAS」が太陽系の惑星で最も接近したのは火星で、10月に火星から約3,000万キロメートルの距離を通過しました。火星やその周辺の3機のNASA探査機が、最も近い距離から「3I/ATLAS」を撮影しました。

火星周回探査機MROが撮影した「3I/ATLAS」 NASA/JPL-Caltec/University of Arizona