参院選敗北の原因分析とネット選挙の変化
ーー参院選の敗因は何だったと考えますか。
日本維新の会 藤田文武 共同代表:
これはいろいろあると思うんですけれども、やっぱり選挙においてはもっとわかりやすい主張をやっていくということがまず一つ。それから戦術面においては、ネット選挙の流れっていうのが非常に大きく転換したのがこの1年ぐらいだと思うんですが、分析をしても相当SNSの中での占有率というか、拡散率っていうのはずぬけて高くて。
私達は元々そういう広報活動というのは、割と上手だと言われてきたんですけれども、今回は相当遅れをとったなというのがあって、いくら良いことを主張していても、国民皆さんにわかりやすくお伝えできてなかったらやっぱ存在しないのと同じですから。戦術面においてはちょっと立て直しを図りたいなと思っています。
ーーなぜ遅れをとったんですか。
日本維新の会 藤田文武 共同代表:
これはもう単純に私達の能力というか、やっぱり感度の鈍さだったと思いますね。例えば、石丸さんが都知事選挙に出られて相当ネットを駆使して票集められました。ご支持を得ました。
そこから国民民主党、参政党って至るこの1年ぐらいの間にも相当進化してるんですね。だからすごいスピードでついていかないといけない、ある種のビジネスマインドが必要です。民間企業も同じだと思うんですけどマーケットの移り変わりが早いときにちゃんと適合していくかっていうのが大事で。いくら良い商品があっても、そこがうまくないと売れませんよね。だからそれと同じようなことを私達も考えないとっていうのはあります。
ーー「質」と「手法」との乖離っていうのは、どういうふうに考えますか。
日本維新の会 藤田文武 共同代表:
私達はどちらかというと、中身がしっかりとずっと一気通貫してあって。それがうまく伝えられてないと。二、三年前ぐらいまでは一応、一番上手に広報してると言われたぐらいだったんですが、そこから遅れをとっているので、中身についてはよりそれを錬磨していく、磨き上げていくっていうのは当然ですけれども、伝える手法っていうのももう一工夫やっていかないとというように思ってます。