"クマとの陣取り合戦に人間が負け始めている”
クマとの向き合いでは、「被害防除」と「個体数の管理」の両輪を考える必要があります。
被害防除としては、▽電気柵の整備 ▽「柿」など誘引物の除去なども必要です。
横山教授は、クマの大好物である「柿」の除去は非常に重要で、“実ったらすぐ採る”ぐらいの姿勢が大切だといいます。
今は地域の方がこうした対策を自発的に行っているため、今後は鳥獣対策員といった専門職を置く必要があるかもしれません。
個体数の管理についてはハンターの不足や高齢化の問題、さらに「趣味か仕事か」の問題があります。報酬を整備するなど「クマ狩猟の仕事化」も考える必要があります。
横山教授は、人間とクマの“陣取り合戦”を考えた場合、いまは“人間が負け始めている”としています。対策を行わないと農業などにも影響が及ぶと警鐘を鳴らしています。