「どれだけ音を出しても怒られない」

1961年創部、ブラスバンド日本一を決める全日本吹奏楽コンクールで36回の金賞を獲得したヤマハ吹奏楽団。練習日は意外にも少なく週2回。団員は仕事を終えると浜松市中央区の本社の敷地の一角にある練習場に集う。仕事優先のため、毎回全員が揃うわけではない。それでも、団員はパートの仲間と切磋琢磨し、自らの演奏に磨きをかけていく。

「もともと野球応援のために結成されて、そこから独立して今の形になった」
クラリネット担当の佐藤直史さんが教えてくれた。国内屈指の吹奏楽団には、都市対抗野球3回優勝、日本選手権も制した実績を持つ野球部応援のために結成したという歴史がある。

「どれだけ音を出しても怒られない」
「普段やらないような曲もたくさんあるのでワクワクする」
団員にとって、野球応援は楽しみの一つだという。