「日本一の立役者に自分がなりたい」
齊藤は両親への感謝の思いも強く持っている。「高校は実家から通いだった。(大学で寮生活になり)当たり前だった日常が当たり前ではないということが分かった。今も(宝塚市から)応援に来てくれることが多くて、神宮球場やジャイアンツタウン、日米野球の時はエスコンフィールド北海道や、新潟にも来てくれました」と、今、両親の存在の大きさを改めて感じている。
来週16日(火)に開幕する大学生活最後のリーグ戦に向けて齊藤は「リーグ優勝、日本一、その立役者に自分がなりたいと思っている。チームを勝たせることができる投球をしたい。」と意気込む。齊藤にとって大学1年春以来のリーグ戦優勝へ。公立校出身のエースが、名門野球部を頂点へと導く。
◆齊藤汰直(さいとう・たいち)
2003年12月7日生 兵庫県宝塚市出身 183㎝90㎏ 右投右打
宝塚中(兵庫)~武庫荘総合(兵庫)~亜細亜大
宝塚中では軟式野球部に所属。武庫荘総合3年夏の兵庫県大会は4回戦敗退。甲子園出場経験はなし。亜大では1年春からベンチ入り。
◆武庫荘総合高校
兵庫県尼崎市にある県立高校。2003年に武庫工業と武庫荘高校が統合し現校名に。武庫工業からは中野誠吾(78年南海ドラフト外)が、武庫荘高からは佐藤文彦(80年日本ハムドラフト外)、清田文章(85年近鉄ドラフト外)がプロ入りしているが、齊藤がプロ入りすれば、統合後初のプロ野球選手誕生となる。