エースに成長 大学日本代表にも選出
高3時にプロ志望届は提出せず、全国から甲子園経験者が集まる名門・亜大に進学。「周りに言われなくても自分で計画を立ててしっかり練習ができる選手」と平田真澄コーチが話すように、自主的に練習・トレーニングを行い、3年春にはエースへと成長。12球団のスカウトが注目する投手となった。今年は大学日本代表にも選出され、7月に行われた日米野球に出場。第4戦では先発マウンドにも上がった。
齊藤は自分自身の持ち味を「ストレートとフォークボールのコンビネーション」と話すが、その武器のストレートに去年までは伸び悩みを感じていたという。「3年春のリーグ戦で4勝したけれど球速が146キロしか出なかった。平均球速も140キロ台前半。結果は出たけど、自分の中では不甲斐ない投球内容だった。そこからトレーニングをガラっと変えました。投球動作で力がロスしている部分を動画でチェックして、それを直すために一つ一つ動作を反復してトレーニングを行いました」。
投球フォームの見直しと地道なトレーニングによってボールにロスなく力が伝わりはじめ、4年春のリーグ戦で自己最速の152キロをマーク。平均球速も140キロ台後半をマークするようになった。
もう一つの武器であるフォークボールは、今年から投げ始めた新球種だ。「大学1年からツーシームは投げていたんですが、ツーシームとはまた違う落ちる系のボールを覚えたいと思って投げ始めました」と話す。シンカー気味に落ちていき、打者はそう簡単に捉えることはできない。