これが当たり前だった時代はたった80年前
展示されていた「戦時カルタ」を引用します。

(1)「ひらがな錬成カルタ」
「いのちささげて おくにのために」(命捧げて 御国の為に)
「さすがほまれの やすくにのいじ」(さすが誉の 靖国の遺児)
「ちょきんだい一 おくにのために」(貯金第一 御国の為に)

(2)「海軍カルタ ヘイタイサンアリガトウ」
「広い大海 マモル海軍」
「潜水艦ガ 不敵ノ砲撃」
「朝日ヲウケテ 大砲手入レ」

(3)「愛国軍歌イロハカルタ」
「ヘイタイサンヨ アリガタウ」 『兵隊さんよ有難う』より
「イザユケツハモノ ニッポンダンジ」 『出征兵士を送る歌』より
「ヨクコソサイテ クダサッタ」 『父よあなたは強かった』より
非常に興味深い展示でした。大牟田市立三池カルタ・歴史資料館の平和展2025「戦時資料とカルタでたどる戦後80年」は、9月21日まで開かれています。
◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)
1967年生まれ。学生時代は日本史学を専攻(社会思想史、ファシズム史など)。毎日新聞入社直後に雲仙噴火災害に遭遇。東京社会部勤務を経てRKBに転職。やまゆり園事件やヘイトスピーチを題材にしたドキュメンタリー映画『リリアンの揺りかご』(2024年)は各種サブスクで視聴可能。最新作のラジオドキュメンタリー『家族になろう ~「子どもの村福岡」の暮らし~』は、ポッドキャストで公開中。