カギは「選挙に勝てる顔」かつ「野党と話ができる」

 武田氏によると、5人の中で軸になるとみられるのが、高市氏と小泉氏。この2人の前回の総裁選の1回目の投票結果を振り返ると…

 高市氏:国会議員票72+党員票109=合計181
 小泉氏:国会議員票75+党員票61=合計136

 国会議員票は高市氏よりも小泉氏が、一方で地方票とも呼ばれる党員票は、「地方票で強い」と言われていた小泉氏よりも高市氏が多くの票を得ていました。

 また、武田氏に高市氏・小泉氏それぞれの強み弱みを聞いてみたところ、以下のような回答でした。

 【高市氏】長所:保守層に強い 短所:リベラルからの反発(保守寄りすぎるという声も)
 【小泉氏】長所:若さ・農水大臣(コメ政策)で存在感 短所:方針に未知数も(安全保障の分野など)

 そのうえで武田氏は、新総裁に有力なのは小泉氏ではないかという見立て。かつての保守的な安倍政権のようにしたくないと思いから、石破総理も小泉氏を応援するのではないかということです。

 大八木解説委員は、次の総裁に求められるのは「選挙に勝てる顔であること」と「野党と話ができること」の2つを兼ね備えた人だといいます。そのうえで、野党とのパイプがあり話ができるかという点では、小泉氏のほうが有利になるかもしれないと指摘しています。