「時給を上げても人が集まらない」現実も
東北装美・宮崎登志行社長「福島県の最賃が発表になって、あとは周りの雇用情勢とかに合わせて、現場の皆さんの雇用契約の改正をしなくちゃいけないということで、今年はなかなか大変かなと」
ビルの総合メンテナンスを行う郡山市の東北装美。およそ400人が働いています。最低賃金の引き上げにより、月に400万円ほど人件費が上がる見込みで、社会保険料の増加などを含むと、負担はより大きくなるといいます。一方で、賃金の上昇だけでは、十分な人材を確保できる状況ではないとも話します。
宮崎社長「募集してもなかなか集まらない。単に時間給を上げても人が集まらないのが実感ですし、実態なので。従業員に対する福利厚生ですとか、いろいろな面での企業戦略というのがこれからますます重要になっていくのかなと考えています」
賃金の上昇は、経営者にとっては、厳しい部分もある一方、労働者側も賃金を上回る物価の高騰が続いています。1033円への改定は、5日の審議会で、正式に答申される予定です。