働き手の意識も変化しています。

入社直後、転職サイトに登録する新社会人の数は、約10年で28倍に。終身雇用を前提としない価値観は、若い世代ほど強くなっています。


Q:終身雇用か転職か?

20代女性
「やっぱり転職をする方かなと思います。転職しない限り昇給とかあまり変動しなくて、高い給与をいただきたいということであれば、選択肢として転職になっちゃうのかなとは思います」

27歳男性
「いろいろな会社に行ったほうが、いろいろな知識とか技術とか得られるのかなというのはあります。転職して給料面が上がった人をみると『いいなあ』と思ったりはします」

本人に代わって会社の退職手続きを行う「退職代行」サービスを手がける新野俊幸さんも、10年前とは働き方の価値観が変わったと感じています。

退職代行「EXIT」新野俊幸社長
「2012年とかは、石の上にも3年というか“3年働くのが当たり前”って価値観はあったんですよね。キャリアに傷がつくっていう。今はそんなことなくて、極端な話1か月で辞めても、その人次第で転職でどこにでも行けるんですよ」


■「あなたにどんな能力がありますか?」転職が突きつける厳しい現実


こうした働き方の変化に、中高年は…

60代男性
「他のことに挑戦する、冒険するだけの自信もエネルギー・パッションもないので、どっちがいい悪いってことはないと思いますけど」

60代男性
「やっぱり、どこかに長く勤めたほうが楽だよね。転職するとゆっくりできないでしょ。いつもせわしい感じになる」

フリーランスで働く内海さんは、自由な働き方には厳しさが伴うと話します。

フリーランス内海京寛さん(30)
「やっぱり誰にでもできるわけじゃないなっていうのはすごく思っていて、自由を勝ち取れるために『あなたのスキル・パフォーマンス能力は何がありますか?』っていう風になる。そのリスクをあらかじめ分かったうえで、フリーランス・副業をやろうとしているかというところは認識しておかないと、思ったより大変だったってみんな言うと思います。僕も、もしかしたら仕事がなくなるかもしれないし」