全国高校生そば打ち大会。会場の群馬県太田市には地元群馬のほか広島や大分から12チームが集まりました。

去年、この大会で優勝を果たした戸隠分校そば部は、初の2連覇を狙います。
大会関係者:「よーい、はじめ」
3人1組でそばを打っていきます。そば粉に水を行きわたらせまとめていく「水回し」。

そして、「のし」と「そば切り」、その後の片付けまでを40分以内に行う団体戦です。
Bチームの3人。場面緘黙症と向き合いながらそばを打ってきた伊藤さん。
3年生の山口さん、1年生の三澤さんと本番に臨みました。
伊藤さんは「のし」の担当です。
均一な厚さに生地が伸びているか、メンバーに確認してもらうため「声」をかける必要があります。
学校で部員だけで練習しているときは大丈夫でしたが、初めての環境で知らない人も多くいる中…
伊藤智洋さん:「確認お願いします」

自分の声で、伝えることが出来ました。

(スマホによる筆談)「とても緊張しましたが、いつも通りできてとてもよかったです。声も小さいですが、出せたのがとても大きかったです」
出場した12チームがそれぞれ心を込めてそばを打ちました。その結果は。
大会関係者:「優勝、長野県長野吉田高等学校戸隠分校Aチーム」

Aチームが悲願の2連覇を達成。伊藤さんのBチームも3位になりました。
徳嵩由奈さん「率直に言うとめちゃくちゃうれしいです、初めて2連覇という学校の中で歴史が残れたので、もっと自信がついたなって感じがします」

戸隠分校そば部。次は、より規模の大きな東京でのそば打ち選手権です。
選手権ではまだ、優勝がなく頂点を目指すそば打ちが始まります。