買おうとする土地に 電柱が「あるか、ないか」


(永野彰一さん)
「電柱ありますね。これはきてますよ。これは期待できますね。この先、家がないと思うんですけど電柱があるんです。ということは、このまま電柱が繋がって、自分が今回買おうとしている土地に電柱が入っていれば、毎年電柱収入が入ってくる」


所有している土地に電柱が立っていると、1本単位で電力会社から「電柱敷地料」が支払われるのです。その土地が、宅地か山林かなどで料金は違うといいます。

(永野彰一さん)
「家の敷地だと1年間に1500円もらえるんですが、山林だと1年間に200円。1本なら確かに200円なんですが、100本なら年収2万円になりますし、1000本なら年収20万円になりますし。そう考えると、とにかく電柱を探し続ける旅をしているだけで永久に不労所得が増えていく」

たった200円、されど200円です。ちりも積もれば大きな収益になります。この積み重ねの結果、「山王」と呼ばれるようになったのです。


ちなみに電柱を支えるワイヤーは「支柱」と呼ばれ、これにも電柱と同じ200円が支払われます。

(永野彰一さん)
「ずっと(電柱が)続いていますね。これは期待できますね。あるある!もうちょっとですね、これ勝ったかもしれないな!」


土地は、「課税標準額」が30万円未満なら固定資産税はかかりません。もし、電柱があれば200円×本数の収入になります。

でも残念ながら今回、電柱は購入を考えていた土地の外側に立っていました。

(永野彰一さん)
「本当に残念ですね。あとちょっとなんですけどね」

「子どものころから食べ物や住む家に困った」永野さんが投資をするワケ

日本の国土は7割が山林です。しかし今、所有者の高齢化が進んでいて、相続や自然災害などによるリスクを回避しようと、山林を手放したい人が増えています。


永野さんはこうした状況をチャンスと捉えました。全国を巡って永野流の投資に適した物件を探しています。しかし、それはお金を貯めることだけが目的ではありませんでした。

(永野彰一さん)
「子どものころから食べ物にも困ってきて、住む家にも困って。それで自分で稼いだお金で生活しないといけなくなったという、色々な事情があったので」