投資といえば「株」をイメージしますが、いま、注目を集めているのが「山」です。縁遠いと思うかもしれませんが、元手も少なく『寝ていても儲かる山』もあるといいます。全国に数百の山を所有し“山王(やまおう)”と呼ばれ、プロ雀士でもある男性を取材すると、ユニークな投資術の裏には「衰退するニッポン」で人に関わりたい、そんなこだわりがありました。

億単位の資産家…『山王』は31歳


投資家の永野彰一さん(31)。


永野さんが出版した本「一生お金に困らない“山”投資の始め方」は次のようなフレーズで始まります。

(『一生お金に困らない“山”投資の始め方』より)
「永野彰一。全国に数百もの山を所有し、億単位の資産を持つ彼を人はこう呼ぶ…『山王』!」


果たして永野さんとはどんな人物なのでしょうか。一見、億単位の資産を持っているようには見えませんが、自宅の机の上にはダイヤがあしらわれた腕時計が置かれていました。

(永野彰一さん)
「ブランドはシャネル。わりとレアだと思います。(Qちなみにいくらですか?)定価だと1300万円くらい。家は建ちますね」

永野さんはプロの雀士でもあり、勝負勘は折り紙付きです。


どうやって山で稼いでいるのか、現場を見せてもらいました。永野さんが向かったのは福島県猪苗代町。保有する山の中でも抜群の収益力がある場所だといいます。


山の全貌は針葉樹の山林でどこにでもある何の変哲もない場所に見えますが、永野さんはこの山について次のように話します。