フェリー4隻 “海上で足止め”
夏休みシーズン真っ只中に発表された「津波警報」。各地の観光地に大きな混乱をもたらしました。
記者
「深沼海水浴場、遊泳期間中ではありますが、津波警報が発表されているため、人の姿はこちらからは確認できません」
海水浴場は各地で閉鎖。高台には避難する車が押し寄せていました。
記者
「午前11時すぎ、いわき市小名浜の沿岸部の幹線道路です。沿岸部から内陸部に向かう車の列で渋滞しています」

フェリーの運航にも影響が出ています。「商船三井さんふらわあ」の運航するフェリー4隻が、津波警報が発表されたため、港に入れず、海の上で足止めとなりました。4隻には合わせて900人の乗客・乗員が乗っているということです。その乗客が取材に応じました。
乗客(30代)
「(Q.自身の位置はわかるのか?)テレビのモニターで、この辺にいますよって出ている。自分たちから苫小牧港が見えているので。ずっと同じところにいるという形」
乗客は、茨城県・大洗港を29日夜に出発し、北海道・苫小牧港に30日午後1時半に到着する予定でした。十勝で行われる自動車レースに出場する予定だったといいます。
夏休みということもあり、船内は満室。子ども連れの家族も多いといいます。
乗客(30代)
「乗務員がすごく丁寧に対応してくれるので。子どもたちがそろそろ飽きてしまったようで、お父さん、お母さんたちが大変そう」

夕食では、乗客にカレーが振舞われ、食事や設備面など問題はないということです。
乗客(30代)
「レースで来ているので、正直早く着きたい気持ちはあるが。こういう状態なので安全に、特に何事もなく苫小牧の港に着ければいいと思っている」