20日におこなわれた参議院選挙は一票の格差が解消されておらず憲法違反だとして、選挙の無効を求める訴えが、全国で起こされました。
このうち広島高裁松江支部に訴えを起こしたのは山陰在住の男性です。
全国で一番有権者が少ない福井県選挙区を1票とした場合、鳥取島根合同選挙区は0.63票の価値しかなく、格差はおよそ1.6倍。
神奈川県選挙区などでは格差が3倍以上もあり、違憲状態であるとして選挙の無効を求めています。
日比谷パーク法律事務所 久保利英明 弁護士
「ぼくらが本来、依拠している『1人1票、同一価値』という『1』という数字から見たら、とんでもない乖離じゃないか。この地域で合区したから(格差が)ちょっと低くなったということが、この選挙制度を合理化・正当化することにはならない」
「だから(選挙区を)ガチャンコしてブロック制にして11に割ると『1・1倍(の格差)』までいくから、それならばドラスティックな変更があった、ということになるのではないか」
参院選の一票の格差については22日、弁護士のグループが全国14の高裁と高裁支部で一斉に提訴を行いました。