厳しさを増す安全保障環境 政治とカネをめぐる問題も
国際情勢が混とんとするなか、日本を取り巻く安全保障環境も厳しさを増しています。このようななかで防衛費をめぐっては、政府は2023年度から5年間の総額をおよそ43兆円と定め、2027年度にはGDPに占める割合を2パーセント以上にする目標を設定しています。
街の人
「日本の平和を考えれば、ある程度は…防衛費の増額もしょうがないかなとは思います」
街の人
「減らしたほうがいいと思います。今はやっぱり生活を優先させたほうがいいと思います」
防衛力の強化について、街の人の受け止めはさまざまです。
テレビ山口がLINEを通じて視聴者に行ったアンケートをみると「国際秩序を壊そうとする国々の侵略を危惧する」「今のままだと生活は立ち行かず、軍事のみ栄える」など、賛否の意見は割れています。
候補に聞く「安全保障」
北村候補
「主体的に戦略的な外交を演じなければならない。防衛政策も実現していかなければならないんだろうというふうに思っております」
北村候補は抜本的な防衛力の強化や有志国との連携が大事とし、自衛隊の明記など憲法改正も実現すべきと強調しました。
山﨑候補
「自衛隊としてしっかりとご活躍いただいたうえで、日米の同盟をしっかり強化して」
山﨑候補は「日本は防衛力に加えていずれ軍事力を持つべき」と述べ、憲法は一から作っていきたいと考えを示しました。
奥野候補
「日本はやっぱり米国の意向に逆らえないような現実がやっぱりあるわけですよ。アメリカの意向が動かせないから、それに合わせて動くしかない」
奥野候補は憲法改正について「安易に変えるべき、変えないべきのどちらとも言えない」と答えました。
戸倉候補
「軍拡よりも外交努力をすることによって、平和になるための働きを日本がすべきだと思ってますね」
戸倉候補は苦しい状況のなか、生活を豊かにするために財源を使うべきとし、国民が求めていない憲法改正の議論はおかしいと主張しました。
関谷候補
「日本の方々でしっかりと守ってもらう人を育てるというのが、長い目で見たときに必要なことではないかと僕は思ってます」
関谷候補は安全保障の強化は必要とし、憲法改正については自衛隊の憲法への明記などを議論する必要があると答えました。
今回の参院選は「政治とカネ」をめぐる問題も争点とされています。政治不審にもつながったこの問題への考えを聞きました。
候補に聞く「政治とカネをめぐる問題」
北村候補
「謙虚に反省すべきところは反省し、政治の信頼を取り戻す。やはり透明性、見える化というものを徹底的に図っていく。これがこれから大事なんだろうと、重要だと思ってます」
山﨑候補
「党は応援する団体が資金源になってるってことは決してないので、その辺は政治ときっぱりとこう…線を引くべきだと考えております」
奥野候補
「会計士とか、税理士だったりとかに資金管理のログ(記録)を残していって、そしてそのまま出していくみたいな感じでやればいいと思っているんですけれども」
戸倉候補
「ああいったことが許されてきたこと自体が、本当はほとんどもう罪に問われるべきだと思いますね。企業・団体献金は政治をゆがめてきたと思ってますので」
関谷候補
「やり方としては例えば透明化を図るであったりとか、企業・団体献金を廃止するとか、いろんなやり方はあると思うんですけど、まず自分自身がその行動に対して胸をはって正しいと言えるかどうか」