山口県周南市の出光興産徳山事業所東第三桟橋周辺の海域で5日、爆発物らしきものが見つかったことを受け、海上自衛隊呉警備隊呉水中処分隊が6日、潜水して確認しました。爆発物らしきものには信管がなく、爆発のおそれはないということです。

徳山海上保安部によりますと、5日正午ごろ、出光興産徳山事業所がしゅんせつ工事のための海底磁気探査をしていたところ、異常が確認されました。この異常点を潜水探査したところ、水深約9メートルの海底にあるヘドロの中から、埋もれていた爆発物らしきもの1個を発見。出光興産徳山事業所から徳山海上保安部に通報があったということです。

爆発物らしきものは長さ120センチ×40センチの筒型のもので、徳山事業所東第三桟橋から西に約50メートルの場所で見つかりました。けが人などは確認されていません。徳山海上保安部では、巡視艇を出して付近の警戒にあたりました。

海上自衛隊呉警備隊呉水中処分隊による、危険性の有無などを確認する作業は、6日午後1時半ごろから始まりました。徳山海上保安部によると、信管がないことから爆発のおそれはなく、安全に引き揚げることができるということです。