選挙の素朴な疑問に答える「選挙のハテナなるほどゼミ」。今回のハテナは「2馬力選挙」です。当選する意思のない候補者がほかの候補者を応援するために立候補することで、2024年11月の兵庫県知事選で問題となりました。この「2馬力選挙」何が、どう問題なのでしょうか。
去年11月の兵庫県知事選挙では、パワハラなどの疑惑を内部告発され、県議会から不信任決議を受けて失職した斉藤元彦前知事が立候補しました。


斉藤氏を「合法的にサポートする」として政治団体「NHK党」の立花孝志党首が出馬し、選挙運動を繰り広げました。
自らは当選を目指さずほかの候補者の当選を狙って立候補するいわゆる「2馬力選挙」です。何が問題なんでしょうか。

拓殖大学 河村和徳教授
「2馬力選挙を考える時に考えなければいけないのは、選挙に公金が入っていることです。お金がない人でも当選できるように、ポスターやウグイス嬢の方にかかったお金を『選挙公営』で補填をしている点です。要するに私たちの税金で選挙が成り立っていることを知っておかなきゃいけないのです」
