視力を失い「4~5年は落ち込んで泣いて過ごした」
大阪・梅田で行われたイベント。「障がいなどのハンディキャップがあってもおしゃれを楽しむ」というコンセプトで企業や団体などが出展しました。
その中に「ブラインドメイク」の体験コーナーがあります。ブラインドメイクは手先の感覚などを頼りに鏡を使わずに化粧をする技法で、視覚障がいがある人でもフルメイクができます。日本ケアメイク協会が認定する「化粧訓練士」という講師が教えます。
そんなブラインドメイクを広げるため活動しているのが中島千恵さん(47)。中島さんも視覚障がい者です。
(中島千恵さん)「『(目が)見えてないと何もできないんじゃないか』と思う人がいっぱいいると思う。工夫次第で(おしゃれを)楽しむことができると広げていけたらうれしい」
中島さんが視力を失ったのは10年前、看護師として働いていたときでした。目がかすむと思い病院に行くと「網膜に異常がある」と診断され、約1年後にまったく見えなくなりました。ただ、正確な原因はわかっていません。
(中島千恵さん)「(失明後)4~5年くらいは落ち込んで泣いて過ごすことが多かった」