新市長の課題「いい人」ではいられない現実
新たに市長となる出町氏も「チェンジ」を掲げて当選しました。これは彼自身にとっても大きなプレッシャーとなります。
河村教授は「出町さんも実は『チェンジ』と同じ言葉を使っているので、今回『チェンジ』で勝ったということは、このチェンジを見せられないとまずいということでもあるんです」

「出町氏は公約で『市民参加』や『住民の声を聞く』ことを掲げていますが、これをどう実現するかが鍵になります。しかし、東日本大震災の復興街づくりの教訓からも分かるように、住民の声を聞き過ぎると予算が青天井になる危険性もあります」
河村教授は、次のように新市長の今後の手腕に注目しています。
「どこかで『いい人ではいられない』ということに気づき、『自分はいい人でいられません』と言えるかどうか、ここが鍵になってくると思うんです。いつまでもいい人ではいられなくて、どこかで予算の限界と判断しながら、やはり意見を言っていくことができるのか」