消防隊員による救助の技術を競う大会が26日、岩手県矢巾町で行われ、隊員たちが日頃の訓練の成果を披露しました。

コース上の塀やトンネルを5人が協力しながら突破していくこちらの競技は、ビルなど建物火災の発生を想定して行われました。
また水辺でのレジャーが増えるこれからの時期に備えたこんな競技も。

(記者リポート)
「こちらの競技は、水難事故などを想定し、隊員はロープを使って川の対岸へとわたります」

建物と建物の間を川に見立てて行われた「ロープブリッジ渡過」と呼ばれる競技では、隊員が20メートルのロープを渡る速さを競いました。
大会ではスピードだけでなく、救助の安全性や器具の適切な装着などの確実性も審査されるほか、チームワークの良さも試されます。

(盛岡消防本部 梅木悠吾さん)
「緊張はしたんですけども、チーム全員で一丸となって普段通りの訓練を行うことができたかなと。現場活動でも競技と同じように1分1秒を争うような現場のほうが多いと思うので、この競技で培った訓練を現場活動にも活かしていきたいと思います」

この大会で上位に入賞したチームや隊員は、7月宮城県で行われる東北大会や、8月に兵庫県で行われる全国大会に出場します。