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 鉄道の麻痺状態が長引く中、影響は高速など道路にも及びました。出勤した家族らを迎えに行こうと、車が都市部に殺到。道路は大規模な交通渋滞が起きました。阪神高速道路は全17路線と、西日本の関西エリアの高速道路が通行止めとなり、大阪外環状線など長い渋滞が発生。また、それを避けようとする車で周辺の道路も混雑しました。こうした鉄道の停止と道路の渋滞で交通網が動かなくなり、復旧も遅れたため、大阪府では、最大約150万人もの「帰宅困難者」が出たとされます。
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 ライフラインについては、停電が最大17万軒発生し、約3時間後に復旧。ガスは約11万戸が供給停止となり、6日後に完全復旧。水道は約9万戸が断水となり、復旧に数日を要しました。

 また、高層マンションなどでは、新たな「被害」が露見します。エレベーターの停止です。全体の約54%に当たる約6万6000台のエレベーターが一時停止し、そのうち閉じ込めが339件発生しました。救出時間は、通報を受けてから最大約5時間20分もかかりました(渋滞などで現場到着が遅れたため)。火災は8件発生しましたが、延焼はありませんでした。