連日厳しい暑さが続いているなか、プールに行くという人も多いのでは?プールに入ると「中耳炎」を発症するリスクが心配されますが、医師によると、その認識は“間違い”だといいます。その理由と顔面麻痺や骨を溶かすものもある「中耳炎」について聞きました。

プールで中耳炎になる…は間違い??

ヒトの耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つの区画に分かれています。このうち「中耳」とは鼓膜の裏側の空間を指し、「中耳炎」はこの空間で起こる病気。

発症すると、耳の痛みや耳垂れ、聞こえづらさなどの症状を伴います。

さて、「プールやお風呂で耳に水が入ると中耳炎になる」ということを聞いたことはありませんか?実は間違いだといいます。

富山市にある伊東耳鼻咽喉科クリニックの伊東宗治院長によりますと、中耳炎は鼓膜の内側に起こるもので、鼓膜に穴が開いている場合をのぞき、耳の穴から水が入ることでは中耳炎にはならないといいます。

ただ、鼓膜までの道「外耳」に炎症が起こる外耳炎になることはあるということです。