チェーン店の、ごく一部にだけ存在する“隠れメニュー”や“隠れサービス”。⻑崎ちゃんぽんの「コッペパン」に、バーガーチェーンの「行列スイーツ」、はたまたアノ喫茶店で「釜めし」まで?

「全国に3店舗だけ」食べ放題

「食べ放題は関東でここしかなかったので、千葉県からはるばる来た」(女性客)
「チキン、食べつくします!」(神奈川からの男性客)

週末になると他県からも人が集まり大行列ができるのは、東京・町田市にある『KFC南町田グランベリーパーク店』の【食べ放題】ビュッフェ。

サイ(腰)・ウイング(手羽)・キール(胸)・リブ(あばら)・ドラム(脚)の5部位のオリジナルチキンを好きなだけ食べられる!
約30種類のメニューが並び、サイドメニューのポテトやコールスロー、ビスケットも食べ放題です。

10年前に、大阪・吹田市で始まり、名古屋、東京・町田と広がり、今は約1200店舗中“3店舗のみ”実施。
食べ放題限定の「スープカリー」にチキンをディップするなど色んな食べ方ができると話題です。

80分制で、3080円。
チキン1ピースは310円(※デリバリーでは価格が異なります)なので、“10ピースで元が取れる”とあって「できれば20ピース食べたい」と意気込む男性も。しかし…

男性客:
「何個食ったか…8ピースぐらいか、まだ。お腹いっぱいになっちゃいますね」

最後は無言で口を動かし続け、11ピースで時間終了。「満足です」と達成感あふれる表情です。

「全国7店舗限定」の行列スイーツ

続いては創業33年、手作りにこだわるバーガーチェーン『フレッシュネスバーガー』。

アメリカ生まれっぽい名前ですが、発祥は日本。日常に“プチ贅沢”をと、全て国産の新鮮野菜を使い、バンズもパンプキン・ゴマ・低糖質の3種類。

そして全国157店舗のうち、宮城・岡山・大分・東京などの“7店舗だけ”で提供しているのが…

THE TIME,マーケティング部 西堀文部員:
「行列できてますね。皆さんショーケース見てますよ」

ららぽーと立川立飛店(東京・立川市)にあったのは、【クレープ】
「いちごチョコホイップクリーム」(570円)など、一枚一枚店内で焼き上げ、小⻨に焦がしバターを混ぜ込んだ生地にフルーツやチョコをたっぷりトッピング。

バーガーも売っていますが、客の3割が“クレープ目当て”だといいます。

「生地がすごくいい。モチモチで、イチゴもすごく新鮮でおいしい」(男性客)
「重そうに見えるけどペロッと食べられちゃう。フレッシュネスだけあって、だいぶフレッシュなので」(女性客)

そのフレッシュさのウラにあるのは、バーガーチェーンには珍しい“強み”です。

マーケティング部マネージャー・青木美華さん:
「なかなか少ないと思いますが、“包丁を使っている”チェーン店になっておりまして」

チェーン店は、工場でカットや冷凍した方が効率が良いのですが、こちらは食材を生のまま仕入れ店で調理。どこよりも“生野菜の扱い”に強いため、「生のフルーツを仕込むことができるのでスイーツを考えた」(青木さん)といいます。