2024年11月、沖縄本島北部の各地に大きな被害をもたらした大雨から半年が経ちました。比地川が氾濫し、集落のほぼ全域が水に浸かった国頭村比地地区の現状をお伝えします。(報告 岸本幸平北部通信員)

豪雨の爪あとは今も

2024年11月に発生した記録的な大雨で、国頭村比地区は、比地川の氾濫によって住宅や農地が浸水し、住民の暮らしは一変しました。半年が経過した今も、いたるところに爪痕が残っています。

▼比地地区の住民
「床と壁はきちんと修繕してもらっています。家電もやっと、ほとんどそろってあとエアコンだけです。友達が『見てみたいな、きれいになったでしょ』と言うけど、どうぞ、きれいですよと言えない自分がいる」

「濡れて全く開かない本がある、泣く泣く処分するしかないかなという感じで。痛いですね、図鑑を相当持っていたんですよ」

多くの書籍が被害を受けた男性

▼農家
「片付けは一段落しているんですけど、復興はまだまだ先ですね。元々ハウスがあった土地も今は更地の状態で。これから植え付けとか復興なんですけど、それもいつになるかという状態」

「とにかく自分はみかん畑ばっかり気になって、まだ畑の仕事がたくさんあるんで。大雨かもしれないという予報を聞くたびに不安になりますね」