オランダのデザイナー 佐賀・諸富町の工場に

万博開幕の1か月前、工場にはオランダからやってきたデザイナーの姿がありました。

撮影しているのは、万博会場にあったあのサイドテーブル。

この日は試作品を確認していました。

デザイナー ファニ・ボルデスさん
「ヒノキ?」

レグナテック専務 樺島賢吾さん
「下がウォールナットでここがヒノキ」

実は佐賀県とオランダ、有田焼をきっかけにおよそ400年前から交流がありました。

古くからの縁もあり、国際イベントでのコラボレーションが実現、まさにともに分かち合い新しい価値を生み出す「コモングラウンド」です。

日本の伝統技法「イスカ継ぎ」

デザイナーがこだわったのは、素材。作品のほとんどに佐賀県産のヒノキが使われています。

また、脚の部分には「イスカ継ぎ」と呼ばれる日本の伝統技法を採用。鳥のくちばしのように斜めに削られた木材同士を組み込む職人技です。

デザイナー ファニ・ボルデスさん
「2つの木をつなげた部分にとても繊細な美しさがあらわれています。展示が本当に楽しみです。こうして実際に作品を見るためにここに来られたこともとても嬉しく思います。そして自信も感じています」