保護者からの給食費だけでは赤字の自治体も

そして同じ愛知県内でも市町村で格差が広がっています。愛知県高浜市の翼小学校。高浜市では元々保護者が給食費を支払い、各学校ごとに給食を運営していましたが、コメをはじめ食材の高騰で2月の段階で徴収した給食費では赤字になることが判明。そして給食に異変が…。
(高浜市立翼小学校 村越茂樹 校長)
「安価な野菜に切り替えたり量を減らしたり。コメについても減らしていく。結果的には2割(減らした)」

これは、ことし3月のメニューの写真。ごもくちらしずし、と、ゆばいりすましじるがありますが、去年3月の同じメニューに比べ、野菜やかまぼこなど具が減っていることが分かります。
3月の1か月で見ると、コメも1人あたり2割減らし、カロリーは基準以下となりました。
(高浜市立翼小学校 村越茂樹 校長)
「学校給食法で基準値が定められているが、3月は基準値を下回っていた。気付いて『質素になった』と感じた子もいるかもしれないので申し訳ない」
高浜市の給食は各学校で給食費を集めて運営する方式のため、赤字補てんに市のお金が使えず、校長や給食担当の職員が費用を要求される事態にもなったのです。