「ここまでの増産は聞いたことがない」

早くも田植えが始まった弥富市のこちらの農家。国の方針を受け、主食米の作付面積を拡大しました。

(鍋八農産 八木輝治 代表)「うちの面積で換算すると、8ヘクタールだけですね」

(大石)「8ヘクタール主食米が増えて、加工米が減った」
(鍋八農産 八木輝治 代表)「そうですね」

国は毎年、コメの生産量の目安を立てて農家向けに提示していますが、それによると愛知県のことしの作付面積は2万6532ヘクタール。去年に比べ約1260ヘクタール拡大し、コメの量にして5300トンの増産となります。

国はコメの生産を抑えることで、価格の下落を防ぐ「減反政策」を長年行ってきました。制度としては2018年に廃止されましたが、その後も国は毎年生産量の目安を提示したり、小麦などへの転作を奨励したりすることで、コメ作りを抑制してきました。

(鍋八農産 八木輝治 代表)「増産は初めてですね。ここまでの増産は聞いたことない」

政策の180度転換ともいえますが、突然の増産には問題も。