高値が続いているコメは今、田植えの時期を迎えています。国はコメの増産を打ち出していますが、現場の農家は「急に言われても無理だ」と困惑しています。
こうした中、アメリカ米が市場にも入ってきています。コメを巡る実情はどうなっているのでしょうか。

名古屋市内のスーパーの店頭にもようやく備蓄米が並び始める中、大手スーパーにはこんなコメも登場しています。

カリフォルニア米8割と国産米2割のブレンド米「二穂の匠」。価格は4kgで約3000円です。

(大石邦彦アンカーマン 以下:大石)「ここの部分、見てください。『米国産・国産ブレンド』、これを“べいこくさん”と読めるかですね。すぐにはアメリカ産が入っていると気づかない」

元々1kg190円程度と、前は460円程度だった国産より、大幅に安いアメリカ米。国はこれにkgあたり341円の関税をかけることで国産米を保護してきました。ところが今回の記録的なコメの高騰で、今や国産米は1kg900円を超え、関税を含めてもアメリカ米の方が大幅に安いのです。