急遽、トランプ大統領との会談に…関税交渉はうまくいった?

井上キャスター:
そして、最も驚きをもって報じられたのが、最初は閣僚同士の会談予定だったのが、赤沢大臣が飛行機で移動中に「私も交渉に出席する」と、トランプ大統領との会談が設定されたことです。これはトランプ大統領らしい、ある種のサプライズだったのかもしれません。

その後行われた会談ですが、本来であれば財務省で設定されていましたが、急遽、大統領執務室で50分間の会談が設けられました。

いつもであれば、メディア戦略が上手なトランプ大統領なので、会談をフルオープンしてもいいものですが、今回はオープンにされませんでした。これはいつもと違う点かもしれません。

会談でトランプ大統領は「日本が最優先」と話し、赤沢大臣は「大統領はあたたかい方だった」と話しました。

ほどなくして、内閣官房のホームページで2枚の新たな写真が公表されました。1枚は大統領執務室でトランプ大統領と会い対峙する赤沢大臣の姿があります。

そしてもう1枚は、この会談後、ホワイトハウスの別の部屋での写真だと思われます。今度は閣僚級の会合ということで、参加人数が増え、日本側、アメリカ側、そして資料がテーブルの上に置かれ、アメリカの赤い帽子も写真に収められています。

今回の交渉をどう見るべきなのでしょうか。

赤沢大臣の担当記者によると、赤沢大臣の様子について「想定外の事態に対処できて、ひとまずホッとした様子だった」といいます。ただし、「めちゃくちゃ疲れていました」とも話していました。

赤沢大臣自身は今回の関税交渉について、記者から「点数をつけると?」と聞かれると、「両国の国益を満たすものが出来上がらないと意味がありませんので…」と、今点数をつけるべきじゃないと冷静な答弁をしました。

そして、TBS報道局の政治部デスクによると、今回の関税交渉は「初回三者凡退におさえた」といいます。