能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市に、マルシェのオープンを目指す団体が17日、宮城県女川町を訪れ、東日本大震災から再建したスーパーからアドバイスを受けました。

女川町の「スーパーおんまえや」を訪れたのは、輪島市門前町の道下地区で被災した女性らでつくる「とうげマルシェをつくる会」の2人です。おにぎりをつくるバックヤードや営業前の店内を見て回りました。

1918年に創業したおんまえやは、東日本大震災の津波で全壊し、佐藤広樹社長の家族と従業員合わせて9人が犠牲となりました。震災の2か月後、被災を免れた車を使って移動販売を開始し、2020年、元の場所に店を再建しました。

スーパーおんまえや 佐藤広樹社長(2020年当時):
「平成23年3月11日本当に大変な思いをしました。皆さんもそうでしょうけど、うちの会社も本当に…。本当に悔しい思いをしました」

震災を乗り越えたおんまえや。2020年に営業を再開すると待ち望んでいた大勢の買い物客でにぎわいました。

スーパーおんまえや 佐藤広樹社長(2020年当時):
「このスーパーに皆さんが期待していると逆に思わされたので、適当なことはできないと思っている」