生成AIでウイルス開発…防御策は?

大分市に本社を置く「オーイーシー」。行政や医療機関向けのシステムを開発していて、市民生活に直結する業務にかかわる責任から、セキュリティー対策の支援に力を注いでいます。

オーイーシーインフラビジネス推進部 後藤裕臣さん:
「民間企業や医療機関向けにセキュリティーとバックアップを一つにまとめた対策サービスを弊社で提供しています。専門の知識がない人でも簡単に利用できるのがメリットです」

ただ、巧妙化するサイバー攻撃に対して被害を抑えることはできても、対処には限界があるといいます。

オーイーシーインフラビジネス推進部 後藤裕臣さん:
「最近のウイルスはバックアップ自体も破壊するので、そのバックアップをきちんと保護することを考えないといけません。また、普及が進んでいる生成AIを使ってランサムウェアを開発するといった攻撃者も増えている状況です」

AIを使った攻撃も登場し、守るだけでは追いつかない状況に。そこで重要になるのが『攻撃を受けたあと、どう行動できるか』ということになります。

大分大学理工学部 池部実講師:
「いろんな災害があると思いますが、それと同じような形でコンピューターシステムが使えなくなった際、どういう風に企業活動を継続していくかというプランを作っておくことが大切です」

衆議院では4月、サイバー攻撃に対する新たな法案が通過。これまでの防御一辺倒ではなく、「能動的」に攻撃を防ぐことが盛り込まれています。私たちの生活を脅かすサイバー攻撃。デジタル社会の中で真剣に向き合うときが来ています。