家の肉が「5日で熟成」!?

多くの客で賑わう『ラム肉酒場 ラムゴロー』神田南口店(東京・千代田区)。
全国でも数少ないラム肉専門の居酒屋ですが、看板メニューは“魔法のシート”を使って作る「熟成ラム串」(250円)です。

柔らかいお肉なので食べやすい」(女性客)

「独特のクセとかも結構少なくて、美味しかった」(男性客)

「熟成」とは、食材を一定期間低温で貯蔵し寝かせることで旨みをアップさせる手法。これまでは、1か月以上適切な温度・湿度を管理する必要があり時間と手間がかかっていましたが、それがわずか5日でできちゃうというのが「エイジングシート」です。

レーヨン素材の目の細かいメッシュ生地。このシートで生肉を巻いて、冷蔵庫で保存するだけで熟成肉が作れるというのですが、その仕組みとは…?

『ミートエポック』跡部美樹雄さん:
「シートに発酵するための菌が付着していて、その菌がお肉に付くと一気に活性化が起きてお肉を熟成させてくれる」

シートに付着した菌で発酵させることで、タンパク質を旨み成分であるアミノ酸に素早く分解。短時間で筋を柔らかくしたり、旨味を増幅させることが可能になるのです。

西堀部員:
「何このジューシーさ!口に入れた瞬間に旨みが広がって、脂がサラッサラで甘い」

家庭用の熟成シート「#オイシート」(5枚入・綿100%)はネットで購入することが可能です。(※一時販売休止中)

「カンタン燻製」魔法のシート

続いての“魔法のシート”は、「包むだけでくん製ができるシート M」(株式会社アール/3枚入・1210円)

燻製の香りたっぷりの薄紙シートで、サイズは約14×20cm。
このシートで下味をつけたサーモン巻き、2~3時間冷蔵庫で寝かせれば「スモークサーモン」が完成です。
他にも「スモークチキン」や「燻製ナッツ」、醤油瓶の中にシートを入れておけば「燻製醤油」も簡単に作れます。

厚さ1ミリ「ぬか床」シート

昔ながらの京漬物を手作りしている『京漬物 初代亀蔵』(京都・亀岡市)が開発したのは、なんと「ぬか床」がそのままシートになった「魔法のぬかシート」(2枚入・378円)

240年間受け継がれてきたぬか床を、職人の手で一枚一枚伸ばして「厚さ1ミリ」に。1枚の大きさが24.5×12.5cmの、しっとりしたシートです。

食材全体をぬかシートで密着させるように巻き、ラップで包んで冷蔵庫で寝かせるだけでOK。野菜の場合は6時間(浅漬け)~48時間(古漬け)まで様々な漬け具合を楽しめます。

食材をワンランクアップさせる“魔法のシート”。今度はどんなシートが登場するのでしょうか?

(THE TIME,2025年4月9日放送より)