災害時に活躍 命救うロボット

去年の元日に起きた、能登半島地震。多くの住宅が倒壊し、道路がふさがれたことで、車や救急隊が通れず、救助や支援に時間がかかりました。

雨の中、訓練用のがれきの山を軽々と乗り越えるのが、ロボットです。

(愛知工業大学 奥川雅之 教授)
「モーターを入れずに、フリーで動くようにしているのが特徴。ロボットが移動して障害にぶつかると、自然にサブクローラーが持ち上がる。障害がなくなると重力によって下がる。そういう移動ができる」

愛知工業大学と東京の機械メーカーが共同開発しました。災害時の活用を視野に、約10年前から豊田市と訓練を重ねています。

(愛知工業大学 奥川雅之 教授)
「ロボットが遠隔操縦によって、先に中に入っていって様子を調べる。特に温度がどうなっているか、空間の広さ、間取りを主に調査する」

火事などで人が入れない建物に、人が倒れている場合、建物の中が見えない場所からでも、ロボットからの映像で操作できます。

(愛知工業大学 奥川雅之 教授)
「センサーを使って、体育館の空間の広さを表示している。レスキュー隊員からは通路の幅や壁までの距離を知りたいと言われている」