実の父親から中学生・高校生のときに性的暴行を受けてきたと訴える福山里帆さん(25)。大人になってから声を上げ、これまで実名・顔出しで被害を告白してきました。父親である大門広治被告は逮捕・起訴され、いま裁判が行われていて、起訴内容を否認しています。
10月21日の判決を前に、里帆さんの葛藤と家族を訴える決断を取材しました。
“実の父が性的暴行” 娘本人が被害を告白
「当時高校生の娘に性的暴行を加えたとして、富山県黒部市の会社役員・大門広治容疑者が逮捕されました」
去年3月、あるニュースを見つめる女性がいました。富山出身で都内に住む福山里帆さん(25)。逮捕されたのは実の父親でした。
(福山里帆さん)「客観的に見ることで初めて『あの人は加害者なんだ』と。『父親でもあるけど加害者なんだ』と自分の中で受け入れることが、改めてできた」
父親の大門広治被告(54)。高校生だった里帆さんに性的暴行を加えたとして逮捕されました。
きっかけは里帆さんによる被害の告白。ただ、実の父の罪を暴くべきか長年にわたって葛藤してきました。
(福山里帆さん)「私が悲しんで苦しくても、頑張って自分の中にとどめれば、親族や家族は日常生活を送れると思っていました」