飲食店には死活問題「お客さんは減ると思います」

 飲食店を営む人は、新たな条例施行にどのような思いを抱いているのでしょうか。

 阪急・大阪梅田駅近くにある飲食店「酉乃市」。炭火で焼き上げる焼き鳥が名物のお店ですが店内の面積が30平方メートルを超える約60平方メートルのため、4月1日から「店内禁煙」としました。大阪で新たに施行される条例にお店のオーナーは…

 (焼き鳥店「酉乃市」・須賀井俊介オーナー)「戦々恐々というよりも死活問題です。お客さんは減ると思います。お客さんからも言われているので。『タバコ吸われへんなら来店数は減る』というのは直接聞いています。タバコを吸いながら(食事を)楽しんでいただいているので、きょうから別の世界になります」

 店内に分煙室を設けない理由について聞くと…

 (須賀井俊介オーナー)「お店自体がこれ以上客数を減らすわけにはいかない。(分煙室を設けるスペース分)客数が減ってしまうので。お店がそういうつくりじゃない」

 タバコを吸う人たちは今回の条例についてどう思っているのでしょうか?

 (喫煙者)「(Q飲食店でタバコが吸えなくなるのは?)めちゃめちゃイヤですね。(タバコを)吸えていたところが吸えなくなっちゃうのはしんどい」
 (喫煙者)「私はタバコが吸える店しか選ばないです。めっちゃ美味しいお店でも(タバコが)吸えないと行かない。めっちゃつらい」

 一方で、タバコを吸わない人たちに話を聞くと…

 (非喫煙者)「原則禁煙はありがたいですね。副流煙とかを気にしますね」
 (非喫煙者)「結構、副流煙を気にするので禁煙はありがたいですけど、喫煙者の方からするとちょっと厳しくなるかな。健康意識とかが上がってきて万博という機会に向けて変わるのはいいことだと思います」
 (非喫煙者)「子どもをいろんなお店に連れていきやすくなります。やっぱり禁煙のお店とかを探していましたし、いいことだと思います。吸わない人からしたら」

 立場によって見方は様々でした。