”タバコを制限するなら喫煙所整備もセット考えるべき”

 4月1日から飲食店の禁煙が厳格化されましたが、今年1月からは大阪市内全域の路上喫煙も禁止になっています。大阪市は喫煙所を新たに179か所増やし合計350か所を設置していますが、それでも「喫煙所が足りない」という声が聞かれます。

 近畿大学の村中洋介准教授は、飲食店の禁煙強化について「屋内での禁煙は受動喫煙のリスクが高く、世界的に禁煙の流れになっている」、また路上喫煙禁止に関して「街の景観を考えると理解できる」としつつ、道については公共のものという考え方があるといいます。

 また、村中准教授は、タバコは全国どこでも手軽に買えるもので、その税収は大阪市だけで300億円もあるといいます。そのため「喫煙所の整備をセットで考えなければいけない。制限するのであれば『あそこで吸って』と言える場所を作るべき」と指摘しています。

 喫煙者と非喫煙者が歩み寄れる“落としどころ”を見つけていくべきではないでしょうか。