豚肉×野菜、消費拡大へ

県内トップの豚肉生産量を誇る竹田市。ただ、認知度の面ではまだ課題があると関係者は考えています。竹田市民に聞いてみると、「いや、知りませんでした」「荻町でがんばっているんでしょうね。全然直接は聞いたことない」と地元でも浸透していませんでした。

国が2022年から2024年までに行った家計調査の平均によりますと、大分は鶏肉の消費金額は全国1位。牛肉が10位。一方で豚肉は34位と全国平均を下回ります。

竹田市では2年前から「カボス」を使った料理を提供するイベントなど、特産品のPR活動に取り組んできました。そうしたノウハウを活かし、今回は「竹田産豚肉」をテーマにすることで認知度アップと消費の拡大を図る考えです。

まちづくりたけた 工藤隆浩専務:
「観光客の人から『竹田のものと分かってうれしい』という反応もあります。野菜も肉も含めて、いいものがたくさんあって、食べたり加工品を作ったり、そういったことがどんどん広がってほしい」

地元の飲食店もイベントは大きなチャンスと捉えています。銭湯を改装したカフェ「大蔵清水湯」では、青果店併設の強みを活かして15種類以上の野菜を使ったオリジナルの豚汁(1000円)を提供。春の行楽シーズンで観光客やインバウンドの増加が期待されることから竹田の野菜のPRにもつなげたいと意気込みます。

大蔵清水湯 服部眞二代表:
「食べ物と、まちのにぎわいを作っていくという意識の中で、食を提供する側として広がりができて、お客様にも喜んでいただいています。竹田は野菜もたくさんとれるところだし、それに加えて、こんな素晴らしい豚肉があるということが少しでも広がっていければと思います」

歴史情緒漂うまちを散策しながら豚肉料理も楽しめる「豚で城下町」。ゴールデンウィークを挟み、5月末まで実施されます。