「スポーツ企業」のフロントランナーとして業界の変革を目指す

様々なスポーツチームを運営

―――企業スポーツはまだまだたくさんある中で、スポーツ企業として成り立っているところはまだ少ないですよね?

 われわれはスポーツ企業のフロントランナーだと思っています。スポーツ企業にしたら業績がすぐに良くなるとは考えていません。スポーツ業界そのものを変えていかないといけないし、スポーツに対しての見方とかを合わせて変革していかないとサステナブルにならないと考えています。例えば、負けてもお客さまがたくさん来るというのがスポーツビジネスの教科書に載っています。とはいえ、勝つことをみなさんは求めているし、私も勝ちたい、選手たちも勝つことを目指している。そしてそれだけではなくて、事業ですから収益を上げないといけない。多くのお客さまに来ていただいて、たくさん応援していただくことが特に重要ですね。

―――いかに試合を見に来てもらえるか、でしょうか?

 今までの企業スポーツは、たくさん応援してもらうことに対して気持ちがいってないというか、それはあまり評価されないというか、気にする必要がありませんでした。けれど、これからは「集客」をしっかりとやっていかないと収益があがらない。だんだんプロのアスリートも増えていくので、アスリートたちのサラリーにも当然跳ね返りますから、収益性を意識的にやっていくということだと思います。

―――パナソニック スポーツの強みは?

 いろんなスポーツチームを持っていることです。リーグ戦の優勝7回を誇るバレーボールチーム「大阪ブルテオン」や2023年ラグビーワールドカップで11人の日本代表を輩出した「埼玉パナソニックワイルドナイツ」、ほかにもサッカーの「ガンバ大阪」、野球、陸上などがあります。日本のトップレベルのスタッフ、選手を抱えているということが、すごく分かりやすい強みではないかなと思います。