人生が大きく変化…
このカットが生まれたきっかけは、松林さんがかつて飼っていた愛犬ミニチュアシュナウザーのランディーの存在です。ランディーは、5歳のときに目の病気を患い、失明してしまいました。
松林さんは最愛の相棒を日本一にしたいと考え、2010年に行われた「ドッグビューティーコンテスト」にランディーとともに挑みました。“KAZARI BASAMI”を披露し、見事最高賞を受賞しました。

松林さん:
「目がみえないですけど、1人の家族として僕が補って勝たしてやりたいと思い、非常にうれしかったですね。技術よりも『犬を思う』そういうところをすごく教えてもらいました」
松林さんは現在、大分市の大分愛犬美容学院で非常勤講師を務め、飼い主とペットの絆をつなぐ次世代トリマーの育成に取り組んでいます。

(生徒)「すごくわかりやすくて勉強になります」「将来は短い時間で綺麗なカットをできるトリマーになりたいと思っています」
松林さん:
「僕らよりも活躍するトリマーを育てていきたいし、教えることで気付いたこともたくさんありますので、良い機会になります」
これまでのべ3万匹あまりの犬をトリミングしてきた松林さん。その情熱は変わりません。

松林さん:
「死ぬその日ぐらいまでできると一番良いですけどね。それぐらいトリミングは好きですから一生現役でいたい」
愛犬との出会いを通してトリマーという天職をみつけ、人生が大きく変わった松林さん。高みを目指し技術の研鑽を続けます。