トリミングの日本大会で優勝し、国際大会にも出場した大分県国東市の松林智宜さん(47)。25年前にトリマーの仕事に出会い、その後公認ライセンスを取得。独自のカット技法も生み出しました。「一生現役でいたい」と語る国内トップトリマーの思いに迫ります。

型破りのトリミング

国東市出身の松林さんは2003年、地元にトリミングサロン「Dog Bloom」をオープンしました。丁寧なカットを求めて県の内外から多くの客が訪れています。

松林さん:
「僕らは、飼い主さんと犬が幸せに暮らしていけるよう寄り添っていくような存在です。そのためにしっかりとした技術・知識を身につけています」

松林さんは料理人などを経て22歳のときにトリマーの仕事に出会い、その奥深さに魅せられました。国内で様々な大会に出場し、去年12月には国際大会「グルーミングワールドチャンピオンシップ」に初めて日本代表チームの一員として出場しました。

入賞はなりませんでしたが、松林さんの独自技法“KAZARI BASAMI”が高く評価されました。この技法は、毛の流れに反してハサミを入れ、毛を立体的にカットして模様を浮かび上がらせます。料理人時代、食材を様々な形に切る『飾り切り』に着想を得て生まれました。

松林さん:
「毛を削ることで手入れもやりやすくなるし、アート性を感じるようなところもこの技法には含まれています」