何度も大きな揺れと津波の被害に…隆起した崖
(佐藤アナ)
「この海岸、夏はサーフィンをする方々などで賑わうということなんですが、すごく高い崖が海のすぐそばにあって、ズラーっと奥までその崖が続いていますね」


(羽田野特任助教授)
「幾度となく地震を繰り返しながら地面が上昇して作られたもの」
今から「2回前」に起きた南海トラフ巨大地震、幕末の1854年に起こった「安政東海地震」で、この伊古部海岸周辺は大きな揺れと津波の被害に遭いました。
上空から見てみると…
過去何度も発生した地震で隆起した切り立った崖が、約10キロにわたって続いていることがわかります。そして、気になることが…
(佐藤アナ)「周りに建物とかは全くないですね。人が住んでいる様子などがない」
(羽田野特任助教授)「大昔は町の集落が存在していたが、大きな津波によってすべて流されてしまって、だんだんと集落が市街地の方に押し戻された」
安政東海地震による津波の凄まじさを物語るものが、近くの御厨神社(みくりやじんじゃ)に残されています。