「昔ながらの大阪」を求めて京橋で“はしご酒”
この日は、アメリカ・ロサンゼルスから来た女性2人組の観光客を、京橋で「はしご酒」に案内します。2人は帰国前の余った時間を使って、“昔ながらの大阪”の雰囲気を感じたかったのだといいます。
(観光客)「飛行機に乗る前に、どうしても大阪に来てみたかったんです。ここは(なんばより)“大阪らしい”ところなんでしょう?」
最初は、地元で人気の居酒屋さんに来ました。
(ガイド)「サイコロで偶数が出たら半額。奇数が出たらメガサイズを注文する必要があります」
サイコロの目でドリンクのサイズや値段が変わるゲームに挑戦します。結果は…
(ガイド)「偶数なので半額です」
偶数が出たのでドリンク代が半額に。初めてだという梅酒を選びます。
(観光客)「例えようのない味ですね」
ガイドによって「ことばの壁」を取り払えれば、これまでインバウンドの恩恵が少なかったエリアにも外国人観光客を呼び込むチャンスになります。
(スタンドBゆきちゃん 神野幸広さん)「京橋は外国人が少ないので、大阪城とか近いから、そこから流れてきてくれたら。おいおい京橋にも(外国人に)もっと来てほしいなって」
ツアーは2時間。ほどほどで切り上げて2軒目に向かいます。ほろ酔いでたどり着いた2軒目は、野球ファンの店主が営む立ち飲み店です。
(立ち呑み居酒屋 たく家 店主・西浦拓也さん)「飲み物は何にしますか?」
(ガイド)「彼女のリクエストは『サプライズ・ミー(驚かせて)』」
出てきたのは…
(西浦拓也さん)「大阪名物、ガリ酎ハイ!」
寿司の付け合わせ「ガリ」が入ったチューハイです。
(観光客)「おいしい」
店主の西浦さんとも交流します。
(店主)「どこから来たのですか?」
(観光客)「L.A. カルフォルニア」
(観光客)「レイカーズ、ドジャース…」
(店主)「オオタニ」
野球トークでさぞかし盛り上がるかと思いきや…
(店主)「イチローを知っていますか?スズキ・イチロー」
(観光客)「スズキ?」
(店主)「262安打、ワンシーズン」
(ガイド)「記録を打ち立てた…」
(観光客)「好きなのはイケメンなんです。スポーツじゃない」
(ガイド)「彼女はスポーツより男が好きだと」
そろそろ時間です。
(観光客)「とても楽しかったです。ここの地元の人たちと話せた」
(観光客)「交流をして、おしゃべりして、友だちもできて、素晴らしいです」
運営会社は今後、サービスエリアを拡大する予定で、観光客を分散させながら大阪全域を活性化させたいとしています。