小規模な醸造所が独自の製法でつくる「クラフトビール」。各地で個性的な商品が続々と登場し、ブームが再燃しています。人気の理由を探りました。
■「クラフトビール」国内販売量10年で2倍以上の伸び
大分県国東市武蔵町に去年12月オープンした「87BEER WORKS」。おしゃれなダイニングの店内にあるのは、クラフトビールの醸造所。出来立てをその場で楽しむことができます。

(87ビアワークス・岩屋友一郎店長)「こちらが醸造所です。これが糖化槽といって粉砕した麦芽を煮出して麦芽のデンプンを分解して糖分に変える」
製造しているのはフルーティーな香りが特徴の「ペールエール」や苦みのある味わいの黒ビール「スタウト」など5種類。自家製バンズを使ったチーズバーガーなど、ビールと相性ぴったりのフードメニューも人気です。


(87ビアワークス・岩屋友一郎店長)「店まで直接ビールだけ買いに来てくれる客も多くてどんどんお店も増えているし“クラフトブーム”です」

クラフトビールに明確な定義はないとされていますが、主に小規模な醸造所が希少な原料や特徴のある製法で仕上げたものをいいます。国税庁によると、国内の販売量は2018年時点で3.4万キロリットル。10年前(1.4万キロリットル)より2倍以上に伸びています。