値上げラッシュの春。3月に入り2000品目の食品が値上げとなっていますが、富山の食に欠かせない「昆布」も記録的な不漁で高騰しています。

富山県黒部市にある昆布専門店「四十物こんぶ」。

ガラス張りの店舗の奥でつくっていのはとろろ昆布です。

富山県民のソウルフード「昆布」といえば、子どもたちも大好きな昆布おにぎりに、冬の定番・おでんにたっぷり昆布をトッピングしたB級グルメの富山おでん。昆布で渦巻き状に巻く富山ならでは昆布巻きなど、何から何まで昆布を使って料理にしてしまう富山県民。

富山県民がこよなく愛する昆布が今、ピンチを迎えています。

四十物こんぶの四十物幸直社長が案内してくれたのは、昆布を保管している倉庫。

通常であれば昆布が隙間なく積まれているはずの倉庫ですが、取材した3月上旬は昆布が置かれていないスペースができてしまっています。

四十物こんぶ 四十物幸直 社長
「元々2024年度は昆布がないというふうに言われていたが、ここまで昆布がないというのは誰も想像していなかった」