かつて付き合いのあった業者にも声をかけ…

昆布の価格高騰による悲鳴は加工業者からも。
かねみつ 金三津貴子 社長
「かなりの影響を受けている。ここ2~3年昆布の値段も1.2倍から、ものによっては1.5倍になっていて、昆布を用意するのに大変苦労している」
約30種類の昆布じめの刺身などを製造する魚津市にある「かねみつ」。
かねみつでは厚みがあり、うま味が強くより甘みを感じる北海道函館市の大船産の昆布を昆布じめに使っていますが、その昆布もなかなか手に入らないといいます。
かねみつ 金三津貴子 社長
「常にお付き合いしている業者から年間の使用量をお知らせして準備してもらうようにはしているが、なかなか(注文した量を)一度に準備してもらえなくて。かつて付き合いのあった昆布業者にもお願いして集めている。不安になりながら昆布の量を集めているところ」

かねみつではことし使う分の昆布は確保できたと言います。
ただ、昆布だけでなく、魚や梱包材などの価格があがっているため、6月ごろから1~3割の値上げを検討しています。
かねみつ 金三津貴子 社長
「今までは社内で努力しながら値上げにはいたらなかったが、今後はおいしいものを安定して出していかなければいけないと思うので、お客様には大変申し訳ない結果になってしまうが、値上げを予定している」
日本一の昆布県を悩ませている昆布の値上げ。
今後の見通しについて老舗の昆布専門店の社長、四十物さんは――
四十物こんぶ 四十物幸直 社長
「今これだけ昆布の価格が高くなってしまっているので、ある程度ことしの漁が好調で進んだとしても、価格は以前のように安くなるということは考えられないと言われている」














