北海道産は過去最低に

富山市は3年連続で支出金額が日本一となり、富山の食生活とは切っても切れない昆布がなぜ、今激減しているのでしょうか?

北海道ぎょれんによりますと、昆布の生産量の9割以上を占めるのは北海道産で、今年度の供給量は1962年に統計を始めて以来、初めて1万トンを下回る約8500トンと過去最低になる見込みということです。

要因について北海道ぎょれんは、
▼漁場近くの海水温が高く昆布が根腐れしたこと
▼去年2月から3月にかけての根室や釧路などの周辺の流氷で春に伸びてくるはずだった昆布が削り取られてしまったこと
などを挙げています。

記録的な不漁をうけて、四十物こんぶでは業者への販売量を大幅に減らしているといいます。

四十物こんぶ 四十物幸直 社長
「販売できる量を制限している。お客さんから欲しいと言われた数量を準備しきれていないということ。現状は価格が高騰しているところもあるが、数量の確保ということについても大変厳しい状況になっている。過去10年振り返ってもこれだけ少ない年はなかった」

北海道産の昆布の1キロあたり単価は今年度は昨年度より約400円高い、2000円前後に高騰。

それに伴い四十物こんぶでは高級品として知られる「羅臼昆布」や昆布巻やおでん、煮しめに使われる「棹前昆布」など店内の商品を3月から1割ほど値上しました。

四十物こんぶ 四十物幸直 社長
「前年度の昆布を集めて、できるだけ値上げの幅を小さくするように努めています」