晴眼者のマインドを変え、ともに支え合う社会を
シンポジウムでは「障害のある人に配慮しましょう」という一方通行な晴眼者側のマインドを変えていく必要についても話し合われました。
冒頭で紹介した点字毎日の全盲の記者で、毎日新聞論説委員の佐木理人さんは、同時に障害者側の理解も必要だと話します。
毎日新聞論説委員 佐木理人さん
「私が心掛けているのは、視覚障害者が『とても困っているから皆さん協力してください』とか『理解してください』ではなくて、私たち視覚障害者自身もですね、理解を得るようにしなければいけないなというのはとても思うんですよね。
なぜかと言いますと、私よく妻に言われるんですけれど『目が見えてる人は、何でも見てるように思うけれど、それは単に見えているだけで見ているわけではないよ』ということを言われたりします。割と関わってくると『白杖』が目についたりとかですね、『なんか佐木さんと知り合ってから結構街の中に視覚障害者の人っていますね。今まで見えてたけど見てなかったんですね』なんていうことも聞きますので、私たちから見えている人たちへのアプローチもとても大切かなと思っています」

大阪・関西万博で「見えない体験」
ビジョン・コンソーシアムは大阪・関西万博で「見えない体験」ができる機会を提供する予定です。
パラスポーツ体験、アイマスクをした宝探し、映像のない音だけのレーシングゲームなどが予定されているということです。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:進藤誠人)